優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
マミさんの事は理解してるつもりだった。



忘れてなんて言ったら酷な事も分かってたし、忘れてほしいなんて思ってなかった。



それなのに大雅の口からその名前を聞くのは辛いよ。



大雅はどんな気持ちで口にしたのかは分からないけど、あたしにはすごく愛おしい人を呼んだように思えた。






「マミの事は忘れる事は一生無理だ」





ズキンと胸が痛む。


あたしがマミさんには叶わない事は分かってるけども。






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