優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
あたしはベッドから出たくて動こうとした。



そうしたら大雅に止められてしまった。





「このまま聞け。お前は馬鹿だから、はっきり言っとく。俺が今欲しいのはお前だけだ」





…………………えっ?



それって…。






「マミよりも誰よりもお前が欲しい」





あたしはうつ伏せになったまま涙を流した。


ベッドのシーツがあたしの涙で濡れていく。







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