優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
あたしからもぎゅっと大雅に抱きついてると、体を離された。



もう少しこうしていたかったのにな。





「雪穂、手だせ」





ズボンのポケットから出された小さな箱。


それを開けてる大雅。





「それ……」


「お前にやる」






そう言って、左手の薬指にはめられたキラキラ光るもの。






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