ヲタクな彼と秘密のゲーム
なんということでしょう。
彼からゲームを奪うという事は、彼の生きる目的を失う事に等しいと思います。
一体彼に何が!?
…そこで、私は考えてみました。
いつから?
まずはそこから考えてみたのです。
そしたらどうでしょう。
なんと、ゲームをしなくなったのは、紗耶香ちゃんが転校してきた日からでした。
何で…?
まさかとは思うけど、ゲームの紗耶香ちゃんの代わりに現実の紗耶香ちゃんで満たしているとか…!?
「――おっ、ゆう。
今帰りか?一緒に帰らねぇ?」
「あ、うん」
ここは本人に直接聞いてみた方がよろしいのでは…。
「…帰って、何するの?」
「何って…、そりゃお前…」
「ゲーム!?」
ちょっとばかしの期待を込めて声を張り上げたが、
「はは!何言ってんの?今はする訳ないじゃん」
まあ一瞬で打ち砕かれた訳で。