ヲタクな彼と秘密のゲーム





「ケンカ?」





お昼休み、避難階段に千里ちゃんの声が響く。


「うん…ちょっとやらかしてしまって…」


お弁当をつっつきながら、つい弱々しく言葉を吐いてしまう私。
食も全然進まない。


「でも珍しいね~…。佑耶さんと琉生さんあんなに仲良かったのに。何が原因なの?」

「うん…それがね、私が琉生の待ち受けのイチジクちゃんを消してしまって」


[イチジクちゃん]

悪の組織ブリブラーマンを滅ぼさんと、日々の修練を怠らないメガネっ子美少女。何故か猫語。

『待ってるニャン、ブリブラーマン!!必ず貴様を追い詰めてニャンニャンしてニャるんだニャン!!』



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