アジュール・ウィング
ゆっくりと体を離して
あたしの目を見る
「ちゃんと來実は、話してくれたから…俺もちゃんと話すわ…」
あたしは意味が分からないまま
「うん…」と頷いた
「俺、超嫉妬深くて。すっげー自己中で、すぐに怒っちゃう性格なんだ。來実の臆病よりも、もっともっと悪い性格なんだ。」
「ははっ…」なんて
悲しい顔で笑うからあたしは
なにも答えられなくて
「けど……。」
いきなり立ち上がって
空を見上げる