ただ、君に名前を呼んで欲しかった。
「あ、初歩的なミスを...」
堀ちゃんが悔しそうな
顔つきになった。
なに、アイツ。
英語の発音良すぎるんだけど...
まるで本物の
外国の人みたいに...
「じゃあ(2)も、やれ」
「はい」
陸斗が調子にのらない。
ムカつく。
裏と表ってやつか?
先生の前では良いキャラ。
アタシの前では最低な野郎。
うざいうざいうざいうざい。
アタシが徹底的に
躾しなおさなきゃっ!
心に決めたと同時に
チャイムが鳴った。