ライフ オア デスティニー



 ゴルドンは鼻で笑う。



「こんなところで、気のせいかしら、だんだん近くなっているみたい」



 エヴはこれまで経てきた中で一番嫌な思いをすることになる。このとき彼女には聞こえていなかった。自分自身の想いが直に「彼」に届いているという気持ちの悪さ。知らないのは本人とそのお付きのゴルドンのみ。

 それでも、





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