ライフ オア デスティニー



 ところ広しと言えどもエヴァンジェリンに小言を言えるほど肝の据わった者はゴルドン以外にはおそらく、彼しかいないだろう。とりあえず今は。



「へええー、エラルドはあれ、入り口に見えるんだー。あたしは出口だと思ってたけど、知ってみると不思議だね~、他人の頭の中って」



「君のノーミソ、どこにやっちゃったの? 入ってきたのが裏口なんだから、ここは入口でしょ。じゃなきゃ、オレたちどこにいるの?」



「そもそも、地獄に出口なんてあるのかな」



 エラルドがハッとして、短慮を恥じる。



「そっか、あれ、別の地獄への出口かも知れないわけだ」



 エヴは黙ったまま、頷いた。








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