ライフ オア デスティニー

「オン爺、今日またサイレスの奴がさあー、聞いてよ-」

「あせるな。そしてあせらせるな。徐々にわかる。徐々にな」
 


 ひとはそれぞれである。たとえ魂の戦士たるひよっこであっても。

 オン爺はあせったらいいことないぞ、とゆったりと言って、自分の翼を動かす。 

 語り部オン爺の名はドンゴル。少し似た名前の双子の兄がいた。

 もうその兄も、後から戦いに赴いた者達も帰らなくなって久しい。

 かげり一つない星空を大きく仰いで、いずれ戦士となって見上げるであろう子供らを毎晩のように天へ天へと舞い上げた。

 そして想い出へと向けるかのように瞳を潤ませ、そっと笑った。                                                                                                      了 









< 247 / 247 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

春の頃に思いだして。
Ayumi S./著

総文字数/6,104

ホラー・オカルト21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
妖縛魅了の不死者が見た己の世界は―― 獣の跋扈した世界であなたを待つ―― 切ない話です。
しみる恋。
Ayumi S./著

総文字数/12,285

恋愛(純愛)141ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
渚の恋はマーメイド! 振り向けば君はそこにいた――。 豊と沙穂の出会いのストーリー。
ミモザの呼ぶ声
Ayumi S./著

総文字数/14,080

ミステリー・サスペンス88ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ミモザの呼び声 Ayumi.S 作

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop