才能に目覚めた少年
11. 警告
冬休みが終わり、学校が始まった。


伊藤、辻本、山本、ナナミは普段と変わらずに登校した。


ホームルームの時間になり、久しぶりに綾瀬先生を見た。


朝の連絡事項が終わると僕たち五人は呼ばれた。







僕たちは綾瀬先生に連れられ、校長室に行った。


校長が居た。


「君たちが伊藤君に、山本君、神山君に辻本さん、白崎さんだね」


「…」


僕たちは誰も答えなかった。


「若さとはいいものだ。
やりたいことができて、自由に遊びまわることができる。
君たちは学校内でも有名人なんだよ。
わかるね。
言っている意味が…」


校長は僕たち一人一人に目を向けた。


威圧感だけが感じられた。


「今までのことは大目にしておいてあげる。
これも若さだ。
若者は勉強しないといけない。
勉学だけでなく、生き方についてもね。
だが、これ以上やるようなら、我が校にはいらない。
言っている意味がわかるね」


伊藤が何も言わないので僕たちも言わなかった。


「それじゃあ、戻ってよろしい」


僕たちは教室に戻った。


クラスの皆は何も言わなかったが、きっと知っているのだろう。


予測していたことが起こり始めた。






僕たちは土曜日に活動をした。

『R』を一度見たいと辻本言ったためだ。
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