才能に目覚めた少年
13. 解放
何が起ころうと関係なかった。





夢の中の感覚があるのなら、『世界が僕』の感覚ができるだろう。





だが、腕輪を外しても何も感じない。




どうすればいいんだろう。




僕は夢の中で起きたことをもう一度確認した。






すると、一つの答えが出た。







『選択』







僕は『検索』を選択した。





世界でナナミがどこにいるのかを感じた。


ナナミがどこにいるのかが分かった。


さらに伊藤がそこに移動していることもわかった。


僕も伊藤とナナミのところに行こうとした。







そのとき、僕の中で何かが起きていることに気づいた。





変な気分になった。






ただ…、ただ…、『全てを破壊したい』。
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