才能に目覚めた少年
屋上に着くと僕のいるビルの方の高さが大きいことに気づいた。


僕は『空間系』の念力で自分を浮かせた。


ただ、能力値三十だと二十秒が限界だ。


僕は急いで隣のビルに移動した。







移動して僕はビルの中に入った。




僕は静かに入った。




そのとき、





バーン…





雷音が聞こえた。




伊藤…




僕は音のする方へ行った。



部屋を覗くと伊藤とナナミ、知らない男がいた。



伊藤と男が話していた。


ナナミは眠らされているのだろうか。


動かない。




「おまえが噂の『C』か」


「そうだ。俺たちの仲間を返してもらう」


「別に返すさ…この娘にはもともと用はない」


「…」


「我々『W』はお前に用があるんだ」


男は僕に気づいていた。





「出てこい、『神山ミコト』」
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