傷跡

一人ぼっちの記念日




『だからダメだっつってるだろ!』



何度頼んでみても毎回毎回、ソッコー却下。



あたしはただ同じ環境で働いてみたいだけなのに。



光輝にはいつもそう言いくるめられ続けた。





でも、付き合って一年半が過ぎたある日、光輝のシャツの胸ポケットからあたしは偶然名刺を見つけてしまった。



三枚ある名刺は全部違うお店の名刺で。



そしてそれは全部女の子の名前や携帯番号が書かれていた名刺だった。



ClubやLoungeと書かれてあるそんな名刺を見つめながら、光輝がいわゆるキャバクラみたいな所に行っている事実と向き合うことになった。





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