帰って来た HERO【完】

そして、それはズバリ正解であった。

・・・悪い意味で。


『最初は・・・幸せだったの』

大好きな恋人とイチャイチャするのは、初めて彼氏が出来たまゆたんにはあまりにも楽しい事であったらしい。

それはなんかわかる。


俺もしたもの、初めて彼女出来た時。



『でも、なんだか違うなって気がついた時には遅かった』

デートの代わりに呼びつけられる彼の部屋。

大した会話もなく、事を済ませたら『気をつけて帰ってね♪』と真夜中に送りもせずに、まゆたんを放り出す彼。


これって付き合ってる?

もしかして、身体だけ?

まゆたんはしばらくそんなことを続けて、ようやく気がついた。


たぶん、良くある話。

抱いたら飽きたのだ、男の方が。

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