帰って来た HERO【完】
俺は部屋の中じゃなければ唾でも吐き捨てる勢いで、ガシガシと頭を掻いた。
今の話しのせいで二日酔いになりそうな気がした。
ほんとに掻きむしりたいのは自分の罪悪感の方だ。
その元彼と言うのが、そのまんまウサゴン被る前に荒れてた頃の俺だったから。
デート3回目でキスさせてくれたら、部屋来るだろ?
電話、メール?ウザい。
彼女面すんなよ、もう興味ないぜ。
ヤらせて欲しい時に、呼ぶからそれで良いだろ。
ヤらせてくれないお前に何がある。
最悪だ、本気でそう思っていました。
頭を抱えた俺に、まゆたんは驚いている。