世界を敵にまわしても
――――…
「ふーん。それで?」
「椿は悪い人じゃないと思うって」
「そしたら?」
「何言ってんの?って感じで口引きつらせながら固まったから、そのまま教室戻りました」
「うははは! 放置しちゃうんだ!」
放課後、音楽準備室で先生の手伝いをしながら、あたしは今日あった事を話していた。
「それで、昼休みは図書室?」
「そうですけど……笑うのやめてもらえますかっ!」
「笑ってないよ」
今更キリッとした顔したって無駄なんですけど。
3年生1クラス分の提出物を名簿と照らし合わせて、未提出者のリストを先生の顔面に突き出す。
「出来ましたよ」
「あぶ、危ないっ! 紙で切れたらどうすんの!」
「刺さればいいと思います」
「あれ? そっち?」
特に返事をせずに提出物の端を整えてクリップで止めると、先生があたしの名前を呼ぶ。
「ありがとう、助かった」
「それより自分の仕事は終わったんですか」
「どういたしましてって聞こえた事にするね」
……終わってないのか。
呆れながらも笑っていると、「奏ちゃ~ん」という、聞きなれた声が耳に入った。
「宮本か」
「入るよ~!」
先生の声と晴の声が重なって、同時にドアが開く。
「ふーん。それで?」
「椿は悪い人じゃないと思うって」
「そしたら?」
「何言ってんの?って感じで口引きつらせながら固まったから、そのまま教室戻りました」
「うははは! 放置しちゃうんだ!」
放課後、音楽準備室で先生の手伝いをしながら、あたしは今日あった事を話していた。
「それで、昼休みは図書室?」
「そうですけど……笑うのやめてもらえますかっ!」
「笑ってないよ」
今更キリッとした顔したって無駄なんですけど。
3年生1クラス分の提出物を名簿と照らし合わせて、未提出者のリストを先生の顔面に突き出す。
「出来ましたよ」
「あぶ、危ないっ! 紙で切れたらどうすんの!」
「刺さればいいと思います」
「あれ? そっち?」
特に返事をせずに提出物の端を整えてクリップで止めると、先生があたしの名前を呼ぶ。
「ありがとう、助かった」
「それより自分の仕事は終わったんですか」
「どういたしましてって聞こえた事にするね」
……終わってないのか。
呆れながらも笑っていると、「奏ちゃ~ん」という、聞きなれた声が耳に入った。
「宮本か」
「入るよ~!」
先生の声と晴の声が重なって、同時にドアが開く。