世界を敵にまわしても


「じゃあ、会ってる時は何してるんですか」

「へぇ。結構度胸あるのね。聞きたいの?」


そんなわけあるか。


あたし以外の女の人と、しかも元彼女と会ってる時の話なんて出来れば聞きたくない。


だけどそれすらも聞かなければならないほど、あたしは他にどうすることも出来ないんだ。


零さん以外、先生へ繋がる道がないんだから。


「別に、特に何も? 会って、話して、たまに喧嘩して仲直りして、触れてるくらい?」


……触れてる? 喧嘩して仲直りしてって、まるで彼氏と彼女みたいな言い方をしないでほしい。


「昔と一緒ね。あぁでも、アタシの方が立場的に有利に立ってるかな? ソウ、今弱ってるから。そこに付け込んでるアタシって、どう思う?」


最悪だ。


もう、聞いたことに後悔してる。先生の居場所が聞けないなら帰れば良かったとさえ思ってる。


「……付き合ってるの?」


それだけ、かろうじて聞けた。だけどやっぱり零さんは意地悪くて、「今は、まだ」とやけに強調して言う。


これから先、ヨリを戻すとでも言いたげに。


……それっていつ?1週間後?明日?


それとも、今日?
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