CHANCE 1 (前編)  =YOUTH=
 




『それらを全て計算して出たのが、印税の取り分なんだが、今度は、事務所との交渉になるんだ。

算出された印税を、会社と、演者、作詞家、作曲家で分けるんだ。』


「会社としての儲けですよね。」


『あぁ、そうだ。

通常は5:5の折半なんだが、時と場合によっては、6:4とか7:3になることも有るんだ。

それは、事務所との話し合いで随時決めて行くんだよ。』


「それで、事務所と分けたのが貰えるのですよね!?」


『ハハハ!

まだだよ。

その後、10%の税金が引かれるんだ。

納税は、国民の義務だからな。』


「……まぁ、しょうがないですよねぇ。」


『そして、やっと手にする事が出来るのだよ!

今回、チャンスはナエサランで、ハングル語で作詞しているから、1枚2000円の中に4曲入っているので、1曲500円の6%だから、30円な!

それを作詞・歌唱・作曲で分けるから、三分の一の10円が1枚分だ。

今回、100万枚出荷したから、その80%は80万枚だ。

80万枚×10円は800万円だけど、JASRACに7%支払うから、残りは744万円。

それを、新星MUSICと折半するから、372万円。

そっから10%の税金を引いた

3,348,000円がチャンスの取り分だよ!』


「そんなに貰えるのですか!?

凄いですね!」


『まだまだ、こんなもんじゃないよ。

約束は、150万枚出荷したからなぁ。

700円の6%は42円。

それを、3等分したら作詞家には14円入るから。

150万枚の80%は120万枚だから、14円をかけると、1,680万円だぜ。

JASRACに支払う7%の117万6千円を引く。

今回、アレンジャーとしても携わっているから、事務所3:チャンス7で分ける事にした。』


「ホントにそれで良いんですか?」


『構わないよ!

どうせ、俺の息子なんだから、出るところも、入るところも一緒だよ!』


「まぁ、そうですよね。」


『後は、10%の税金を引くと、
9,843,120円がチャンスの取り分になるからな。』


「す…凄い!」


『Sweet My Starは、作曲家としても訳詞としても演者としても貰えるからな。』


「そっかぁ。」


『但し、演者としては5分の1、訳詞は作詞家のKYUと折半な!』


 
< 185 / 300 >

この作品をシェア

pagetop