CHANCE 1 (前編) =YOUTH=
Spot Lightは、2店舗とも、平均40万円の売り上げをあげているから、1ヶ月経つと2店舗併せて、純利益だけで1千万を越えるんじゃないかな!
伝票や帳簿等を月1でチェックして、支払いを小切手にして、給料は銀行振込に。
オープン初年は、消費税免除だから助かってる。
全ての経理は、新星MUSICの経理課が遣ってくれてるので、助かってる。
給料は、末締めの翌月10日に振込むのだが、小峰さんと石田さんの二人の店長には、それぞれ税込65万円ずつあげてる。
NSスタジオ6号店(有楽町スタジオ)の貸店舗に68坪のテナントに入っていた居酒屋が、不景気で撤退したのを期に、Spot Light-3号店を出すことにした。
アボジ(親父)に相談したら、20万円で貸してくれると言うので、直ぐに水谷工務店に連絡して、工事の手配をした。
1号店と同じ内装をして貰うので、坪数は多少増えているが、280万円で請け負ってくれた。
金銭的に多少の余裕が出来たので、音響や照明等は新品で揃えた。
元々居酒屋だったので、換気システムは現存のを使用する事に。
調度品を、佐々木薫の叔父さんが人事部長をしている●丸で揃えさせて貰った。
今度の店は、女性グループのKARAや少女時代の様な、女の子ばっかりのショータイムが見られるレストランだ。
アボジ(親父)から李支社長に連絡して貰い、留学生の18才から25才までのダンスの巧い歌手希望の子を紹介して貰った。
集まって来たのは30人。
そこからオーディションをして、6人が働いてくれる事になった。
工事が終わるまでに、6人にはショータイムが出来るように練習して貰い、新星MUSICのスタジオで特訓中だ。
そして、俺は店長候補とウェイター、調理補助の面接をする為に、工事中の3号店に来ている。
有楽町スタジオの中にある休憩室で面接を行うので、受け付けカウンターにもたれて待っていた。
時間通りに12人がやって来た。
順番に面接を行い、その中で店長候補は中山聡に決定した。
ウェイターを3人、調理補助に2人雇い、彼等も1号店と2号店で修行して貰う事に。
日本人スタッフには、韓国人タレントのタマゴに手を出さない様に、しっかり言い渡して、オープンを待った。
予定では、5月末日である。