手紙〜高校受験〜
「アユ…?」
「ん?」




6年生になったあたしと飛駆は、
出会った時から今までずっと同じクラスだった。



昌太お兄ちゃんはもう高校生。
あたしの中の昌太お兄ちゃんは
好きという存在から「飛駆のお兄ちゃん」という存在に変わっていた。



「アユ…あのな…。」
「何?じれったいなぁ!」
「ん…ゴメン!やっぱりなんでもない!!」
「何それむかつくーっ!!」




ただこうしていることが
あたしは幸せと思うようになっていた…。




あのことを知るまでは…。





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