レモンドロップス。

屋上に続く階段を上がるのは初めてだった。

人が普段通らない階段は真っ暗でかなり怖い。


「ていうか入れるのかな・・・?」

でもなんとなく、陽斗は屋上にいる気がした。


学校の中で、一番空に近い場所。



屋上のドア、思い切ってノブを回すと


ガチャッ


開いた!



とたんに開いたドアから西日がまぶしくあたしを照らして目がくらんだ。

「まぶしっ・・・!」


目がチカチカする中で、屋上を見渡すとすぐに人影を見つけた。



「・・・陽斗」

「うわっ!びっくりさせんなよ~」


座り込んでギターをいじっていた陽斗は、あたしの声に驚いて振り返った。



「ふっふっふ、いつもと逆だね~」


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