レモンドロップス。
「それだけでわざわざ来たのかよ~」
陽斗はのんきに笑ってる。
「それだけとかじゃないよ!」
あたしは思わず言った。
「陽斗の歌、なんか感動した・・・。ていうかあたしロックとかバンドのこととか全然知らないけど、陽風の音楽はすごくあったかくて、楽しかった、聞いてるだけで。」
「だから、陽斗には感謝してるの。あたしに楽しい音楽を教えてくれたから」
「・・・ありがと」
陽斗は笑うのをやめて、そう言った。
あたしの目をしっかり見て。
「、どういたしまして・・・」
急に見つめられて、あたしはドキドキをごまかすためにポケットを探った。
今日もポケットの中にはレモンドロップが入っている。
「こ、これ食べる?」