三つの月の姫君

「フィリア、見つけた……」


 未だ暗い花園で、彼女はひざまずいていた。


 乙女のままで、愛を謳う者もなく、たった一人で。

 
 真っ白な長いヴェールを被っていた。


< 165 / 223 >

この作品をシェア

pagetop