三つの月の姫君
「なんって、言ったのかな?」


「やりません! たとえ契約者でも人権はあるんですよ。計算と危険任務の遂行度でいったら、ロボットでも雇った方がマシでしょう」
 


 かたかた震えて、すっかり収縮してしまった瞳を涙で濡らしている。


「お化けなんてものはな……安心しろ、オレは見たことがない。全ては目の錯覚だ」


「目のサンカクでもシカクでも嫌なもんは嫌なんですうー」


「なにがサンカクか」


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