三つの月の姫君
 そこに虚ろな目がふたつあり、つぶれた鼻が見えており、唇と舌が張り付きながらうごめいており、高価なガラスを蹂躙していた。


 ガラスは宝石よりも尊いとされていた時期があり、サンルームにはまっているガラスは贅沢な白。



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