ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
日豪プレスをメガホンの様に
丸めて家に帰る事にした。

朝にファーガスから教えてもらったバス
での帰り方を頼りに自力で帰る事にした。

そういえばオーストラリアに来てから
ローカルのバスに乗るのは初めてだった。

乗り込んでくる人達には学生や会社員、
主婦や老人などがいた。

やはり長距離バスとは違い、
その町の生活感が垣間見ることができた。

日本とは違い、あまりルールがない
ところが返って、ありのままのブリスベン
の人達を目の当たりにできた。

俺はまず、一番後の席を陣取った。

すると女子高生が3人入ってきて、
近くの席を陣取った。

一人の学生は夕飯まで待てなかったのか、
マクドナルドの袋とドリンクの
Lを持っていいる。

既にチーズバーガーを食べ終えたであろう
その袋にはまだ
フライドポテトが入っていた。

そのポテトをコークで
流し込む魂胆らしい。

しかし俺の勘ははずれ、もうとっくに
氷だけになったドリンクのLをストローで
無理矢理吸い込んでいる。

そしてポテトに手をやる度に
「ガサガサ」音を立てている。

しかし不思議な事に食べる時は
「くちゃくちゃ」と決して音を立てない。

ここが日本人との違いだ。

いくら非常識な奴でも
食べる時は絶対に音を立てない。

もう一人の学生はどういう訳か、黒い
タイツに目立つくらい穴が開いていた。

しかし不思議な事に恥ずかしがる
どころか、実に堂々としていらっしゃる。

次のバス停にバスが止まると、当時では
まだ珍しい携帯電話を自慢げに大声で
会話しながら入ってきるビジネスマン。


「そんなに会話を聞いてもらいたいのか?」


というくらい大声だった。

文化の違いと言ったらいいのか?

ここまではOK,これはNGという
常識が日本とは違い面白い。

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