ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
しかし、今の俺は旅行者だからそんなこと
言っていられるのかもしれない。

実際にここに住んで、こういう人達を
毎日見なければならない事に
なったらどう思うだろう?

絶えられずに日本へ返ってしまうのか?

それとも慣れてしまうのか?

どこの国にいても、
悪い面もあれば良い面もある。

例えば、こちらでは軽く
ぶつかっただけでも「ソーリー」
という人がほとんどだが、

日本では・・・いやっ東京ではと
言ったほうが適切かもしれない。

東京ではその逆でほとんどの人は
「すいません」とは言わない。

そういう俺もそのうちの一人だ。

満員電車で新宿まで行くとしたら、
何回「すいません」を言わなければ
ならないのか?

「軽くだからあやまらない」「お互い様」
と自分に言い訳をつけている。

しかしオージーは周りの人が
どうであろうが、「自分」というものを
持っているように見える。

隣の人は「ソーリー」と言わないが
俺は言う!とでも言わんばかりに
「自分」を持っている。

なにかこう、「ぶれない」というか
「周りに流されない」というのが
ひしひしと伝わってくる。

やはり個人主義のお国柄なのか?

だからそんな俺でも気が付けば、ここでは
ちゃんと「ソーリー」と言っている。

バスや電車などの公共交通機関はその国の
人達を知る絶好のチャンスだと言える。

そんな人間ウォッチングにすっかり
ハマッテしまった俺は気が付くと、
ブリスベンに滞在している間、
毎日バスに乗っていた。

歩き疲れたらあてもなくバスに乗り、
人間ウォッチングやブリスベンの
風景を楽しんでいた。
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