世間知らずの姫様×吸血鬼
「ザッ」



二人は一歩離れた。




まぁ、魔王と次期魔王にそんなこと言われては、逆らうことはできないだろう。




「榛名、養ってくれているのは、こいつか?」





「うん」





目が悲しそうにゆれている。



棗、ごめんね。一人にしてごめんね。


だけど、蓮と居たい。なぜこう思うのかわからないけど・・・。






「そうか。蓮、こいつ、よろしくな」





「わかりました。魔王さま」





「榛名、またあした・・・な。」





「うんっ、またあしたっ!」





「それじゃぁな」




そういって、棗は一瞬で消えた。
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