恋の相手はメイド君!?
「…習いましたが、何か?」


「なら、挨拶。
はい、どーぞぉ」


なに、こいつ。


かなり偉そうな態度を取ってるけど、あんた裸でこの部屋(あたしの)にいることわかってるのか?



「おはよう…」


でも、言ってしまった。


やっぱり、挨拶は大事だし。


社会人としとはね。



「よろしい!」


ドキン。


な、なんなのこいつ。


なんで、そんな優しく笑うの。


白い肌に栄える、黒い瞳が細められて、少し目尻に皺が寄るのが、何か愛嬌があって見惚れてしまった。


不覚にも、ときめいてしまった。



「俺は、安藤千尋。
以後、おみしりおきを…」

真っ赤に染まったあたしの頬に、大きな手を添えた彼は、




















「俺の、ご主人様」


「え?」



えぇぇえぇ?!


なに、それご主人様って?


見惚れる美顔で微笑まれて、ご主人様と裸のイケメンに言われた。


いったい、どういうこと?

さっぱり、わけわからん!

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