Game√Over
何時もと違う俺に驚いたのか、濡れた目を大きく見開いている。
「どう…したんだよ…?…」
「俺は、君が好きだから…もう君を、離してあげられない…」
業とらしいくらいの優しい声で呟けば、自然と俺の背中に回る細い君の腕。
「俺も…お前の事が…好き」
待ちに待った言葉が帰ってきた瞬間
「引っ掛かった…」
何時もの冷たい俺の声を、下になっている君に向ける。
「えっ…?」
紅潮していた頬が、どんどん青ざめて行く顔を見つめた後、耳元で呟く俺の言葉…―