光
…ッピ
陽斗からの電話を切って、俺はスウェットから、高校指定の学ランに着替えた。
中学の時は、ブレザーだったから、初めて着る学ラン。
……ピーンポ~ン
「あら~陽斗クン、早いのね~。さ、上がりなさいッ!」
朝っぱらから、無駄に声がでかい母親と……
「いやぁ~高校楽しみで、早起きしてまいましたわ~!!(笑)」
無駄にテンションが高い陽斗。
陽斗は、短い髪に、茶髪が似合っている。
おまけに、男の俺から見てもカッコイイ。
中学生になるまで、大阪に住んでいた陽斗の関西弁は、女心をくすぐる。
・・・と、夏輝≪ナツキ≫が言っていた。
夏輝は俺の妹で、密かに陽斗に恋している。
「そろそろ行くか…」
俺は、カバンと携帯を持ち、部屋から出た。
.