桜色の片想い
しかし、そんな憧れの彼に、男子が好きという趣味があるとは知らなかった。



「あ…そうなんだ…。えっと…東藤は男子が好き…なタイプなの?」


聞かずにはいられない私。



「いや、そういう訳じゃないっていうか…

何て言うんだろ。俺、昔から不毛な恋ばっかなんだよなぁ…」


東藤が苦笑いしながら言う。



「小学生のころ好きだったのは、近所のケーキ屋のおねえさん。

結婚してる人だったけど…。

その後、ペットの金魚とかゲームのキャラとか……

本当にいろんな人?を好きだった」


過去を懐かしむように言う。



私が絶句していると、東藤が話を続けた。



「今ので引いただろ?

俺のこと嫌ってもいいよ」


東藤は苦笑いしながら話す。



確かに少し引いたけど…けど…私は…!



「ごめんなさい。

そんな理由で東藤を嫌える程…私の想いは

浅はかじゃないよ」



中学生の頃から東藤は私の憧れだった。



四年前前から好きだったことはそんなに軽いものじゃない。



「ありがとう…うれしいよ。

けど、俺もアイツのことを半端な気持ちで好きな訳じゃない。

いくらかなわなくても…今は西原とは付き合えない」



東藤は優しい。心も言い方も。



だから、余計に傷つく。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop