騎士契約


「…どうかされましたか?」


ルーンはステラの
手を取る



「……あ………
ルーン…出来るだけ
コクエンを見てあげて
ほしいんだ」



ステラはまたコクエンに
視線を戻す



遠すぎず、近すぎず



でも必ず入り込まない
距離を取っている



「…あの人は…
いつもみんなと距離を
置くから…


何かを恐れてる
でも…それじゃ彼は
救われない」



ステラはルーンを見つめた



「あたしがルーンに
救われたように…

彼も救ってあげたい」



そう言ってステラは
優しく笑った




「…本当にあなたは…
優しい人です」



ルーンは小さく呟く






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