愛情狂現



秋と二人で歩いた道。



あの人と一緒に立ち寄ったコンビニ。



秋と遊んだ公園のブランコ。



あの人と喋った公園のベンチ。



秋と……あの人。



壊れてしまった愛しい秋。



消えてしまった愛しいあの人。



それが順々に脳裏によみがえる。



悲しいのか嬉しいのかわからない。



非日常の中に突然あらわれた日常。



それに戸惑っているのかもしれない。



とにかく何がなんだかわからなかった。



どこを見ても思い出があふれ出てくる。



ツライ。



……帰ろう。




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