愛情狂現
ニヤリと厭らしい笑みを浮かべているだろう彼を思い浮かべると、毛虫が這っているような寒気が背中を撫でていった。
殺される。
即座にそう思った。
「どうしてオレを見てくれないの?春ちゃんにはオレしかいないのに」
「ふざけんな。私は誰にも寄生しないでも生きていける」
「あぁ、そうか。秋に壊されちゃったんだね。アイツは破壊することしか知らないみたいだからね。
でもオレは違う。破壊なんかしない。すべて削除するんだ。
春ちゃんとオレの仲を邪魔するモノは全部消したんだよ。
秋に春ちゃんの友達を壊すようけしかけたのもオレ。
オレだけは壊さないように操るのは大変だったけどね」
それだけの長文を一気に言うと、彼はもう一度唇を歪ませた。
「まぁ、最終的にあいつらを消したのは俺だけど」