忘れない、温もりを

反射

「それしても……」

頭上から降り注ぐ光が
目に刺さって痛い。

それを手で傘を作り、
真っ青な空を見上げた。



「…暑いなぁ…」


そして、
どれだけの人がこの街には居るんだろう。

立ち止まり、
空を見上げるあたしのそばを

人が流れをなして


通り過ぎていく。



あたしが見てるのは
この街の住人の

ほんの一部。



あたしが知らない世界が
ここには広がっていた。




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