また君に…

☆バージン



「幼馴染みだったんだ…」
2人は真剣に聞いてる

「とっても優しくて、私を1番大切にしてくれてて…それに、女嫌いだった」
私の言葉に2人は驚いてる

「だから、私だけに懐いて…
…何か嬉しかったんだ」
「そうだったんだ…」
「…うん。
だけどね、両親の仕事の事情で引っ越す事になったんだ」
「…うん」
「嫌だった。
だけど、両親の仕事だから行くしかなかった」
「…うん」
「でね、最後にね瀧汰が言ってくれたんだ」
「…何を?」


あの約束。
きっともう、覚えてないよね。

「“大きくなったら、迎えに行く。
そして、一生守ってやる”って…」
2人は悲しい顔をしてる

「私は信じて、今日まで待ってた。
だけどもう…
覚えてないんだろうね…。

でも今日で…分かったよ。
私と瀧汰はもう…違うんだって…
昔の瀧汰に…逢いたいよ…」

2人は唇を噛んでる

「もう・・・
あの女嫌いだった瀧汰じゃない。
あの優しかった瀧汰じゃない。
あの頃の…瀧汰じゃないんだよね…」

私の目から涙が怖い位溢れてくる

「ずっと…会いたかったんだ」

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