狼くんと放課後LOVE(仮)
「宮崎くんって…意外と優しいんだね」
そうポツリと呟くように言った瞬間
気のせいか、宮崎くんの顔が一瞬照れたように見えた。
えっ…!?と心の奥がざわついた。
「なに言ってんの?別に俺は優しくなんかねぇよ」
とにかく泣いてる女が苦手なだけだと宮崎くんは言うと、頭をポリポリと掻くと天井を見上げた。
その仕草が、今まであたしが抱いていた宮崎くんのイメージとは全く違う人に見えて
それがまた可愛いく感じたあたしは気づいたら
「クス…クスクス…」
泣いていたことを忘れて笑っている自分がいた。