狼くんと放課後LOVE(仮)
あたしは結局は、誰かを本気で好きになるという気持ちを知らないまま
誰かを好きでいる自分だけの気持ちを考えている自分本意な恋をしていただけだったんだ。
そう、あたしは酒井くんが好きじゃなかった。
ただ、恋というものに恋してただけだったんだ。
そんな気持ちで酒井くんに好きだって言ったんだもん。
振られても当然だよ。
「ただ…恋に憧れていただけだったんだ」
「そう…なんだ」
「うん」