Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
「そう言えば、もう圭ちゃんには言ったの?」


佳菜のお母さんが聞く、圭ちゃんとはうちの母親のことだ。


佳菜のお母さんとうちの母は昔からの友達だったらしい。


「まだです。」


「そっかー、圭ちゃんきっと喜ぶわよー!
圭ちゃん女の子が欲しかったらしくて、佳菜が産まれた時よく交換しようって言ってたもの。」


・・・あのばばぁ。


「まぁ冗談でですけどね!
だからふたりを結婚させたがってたのかしら?」


小さい頃、母に『あんた、佳菜ちゃんだけは大事にしなさいよ!』と言われていたのを思い出した。
< 40 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop