Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
「考えたな。」


振り返るとリアンがいた。


リアンは今まで見たことのない青年の姿をしていた。


「あぁ・・・。」


「なぁ、なぜ人って死ぬのを嫌がるんだと思う?
死んだらまた生まれ変わるのに。」


その問いに対して僕は言葉に出して答えなかった。


きっと現世でやり残したことがあるからだよ・・・。


「そうかもな。」


そう言うとリアンと僕は歩きだした。



ー第3章完ー
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