よ つ の は

理解

＊ 雅 side ＊


― ハッ ハッ ハァ…
クソッ…、何もかもが上手くいかねぇ…
分かってんだよ… 全部が頭では分かってんのに…

自分の感情が コントロールできねぇ…




―…！
気が付くと、無意識のうちに 俺はいつもサクラと待ち合わせをしている桜の木がある公園まで来ていた…。

「本当は今朝、ここで待ち合わせるはずだったんだよな…」

そう思うと、全て今朝の出来事が原因に思えてくる。
サクラだけを責るのは、間違ってるって思いながらも、全てをサクラのせいにして 自分だけラクになろうとする自分がいる…

最低だな… 俺




― ♪♪♪♪♪…

「…！ サクラからだ…」
一瞬、出るのをためらったけど、逃げてばかりじゃダメだって思った。


― pi…
「も… もしも 」



―「あミヤビ… 、今から少し話せるかな…」

「―… うん」

「今朝のこと、一緒に学校行けなくて ごめんね。 どうしても未来さんに話したいことがあって… 」

「それはもういいよ…
なぁサクラ、サクラにとって 俺って何？ サクラにとっての夢って何？」

「えっ…、そんな私にとって、ミヤビは大切な人だよ？ 何にも変えられない大切な人。 夢は… 」