よ つ の は
「俺、サクラちゃんに彼氏ができて、あの日からずっと落ち込んでた…。
でも今、サクラちゃんの本当の気持ちを聞いて、俺も素直になれた。

君の笑顔も、長い髪も、甘いイチゴの香りも、細くて華奢な その腕も、いつだって君の全てが好きなんだ。
もう離したくない…
もう誰にも渡したくない…

ずっと、俺と一緒にいて欲しい…」


「ミヤビさん… 」


うっすらと、涙をうかべながら 俺にしがみついてきた君がとても愛しくて…
強く触れたら壊れてしまいそうで、俺は そっと君を抱きしめた…

そして心に誓う…

もう決して、君の事を離さない…
君を必ず 幸せにするって…



「ねぇ ミヤビさん…
その… 今度は写真、一緒に写ってもらってもいいですか?」

「ははっ、いいよ! あと、“ミヤビさん”ってゆーのヤメない? ミヤビでいいよ。 それから、その敬語もねっ!」

「あっ はいっ、 …じゃなかった、…うんっ!
じゃあミーヤビっ! 一緒に撮って!」


そう言って、無邪気にはしゃぎながら すごく嬉しそうに笑っていた君は、キラキラと輝いていて、とても眩しかった…。



「よしっ じゃあ撮るよっ!
―はいっ、チーィズ!」

―パシャ! …―
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