よ つ の は
―… キーン コーン カーン コーン…



― ハッハッ ハッ…

「良かったー、何とか間に合った! ごめんなサクラ…」

「ぅうん、いーょ! 実は私も朝は苦手で…。だから今日は、遅刻しないよぉに お母さんに起こしてもらったもん!」

「ははっ、そっか。 でも、明日からは ちゃんと 起きるから… だから、また明日からも一緒に登校できるかな…?」

「クスッ…  ぅん、もちろん喜んで! 宜しくお願いしまぁす!」

―かっわいいなぁ サクラ…。 よしっ!明日こそは 絶対に早起きすっぞ!

「そう言えば、今日サクラも部活あるよね? さすがに部活まで一緒に行くと、みんなから冷やかされるし… じゃあ部活の時は 別々に行こうか」

「ぅん、そうだね。私もまだ別れたばっかりだし…」

「オッケー! じゃあまた放課後に部室でっ!」

「ぅん、じゃあまたあとでねっ! だぁりん!」

―なっ!! ダメだ… どんどんサクラのペースにハマってる…。 俺、あーゆうの弱いんだよなぁ〜…
一分一秒、どんどんサクラの事を好きになっていく自分を感じる…

何だか生きてる事が、こんなにも楽しいんだって、初めて思ったよ。
“幸せ”って、こんな感じなんだなぁ…。


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