Love Slave
目を細めて笑った。私は応えるようにブンブンと頷く。


「早く食べて、溶けちゃうから」


急かされて、パフェ用の長いスプーンで一番上のイチゴを口に運ぶ。すぐに口の中で溶けた。
甘酸っぱくて、まるで・・・・・。


(恋の味とか言ってみたりして)


ちょっと古臭いことを言ってみる。でも美味しいから、どんどん手が進む。私が食べている姿を副会長は引き続きニコニコしながら見つめている。


さっき言ってた「結婚しよう」発言は本気なのか、冗談なのか・・・・どっちかっていうと後者なんだろうけど。


(別に本気なんてしてないし・・・)


チラッとカフェテラスにある壁時計に目が行く。
生徒会公務の時間を大幅に過ぎていることに気づく。


まさか、と思い、ポケットから携帯を取り出し、震える指で受信履歴を確認する。


ご主人様

ご主人様

ご主人様


何度スクロールしても、会長からのメール。しかも、30秒ごとに送られてきている。
これはさすがにまずいと思い、絶品のパフェを半分以上残した状態ではあるが、立ち上がる。


「副会長、もう行きましょう!!」


私は大慌てなのに、副会長は能天気でいた。




「遅刻というよりも、サボっていたな?」


副会長よりも先に生徒会室に呼ばれた。暴力団の組員みたいな形相をしながら立っていた。


「す、すみません・・・・」


「謝って済む問題か。遅刻は厳禁、これで何度目だ?お前がやる仕事を俺が総てやっておいたんだぞ?罰として、これから来た仕事を今日中に仕上げてもらおうか」


どっさりと山のような資料が机の上に置いてあった。こんなの今日中に終わらすなんて、仕事ができないプラス遅い私にとっては過酷だった。キスの罰ゲームよりかキツイ。どれくらいかかるか。


「それでバケツに水汲んで廊下に立ってもらおうか、四六時中」


昔の青春ドラマに出てくる鬼教官か、この人!そんな体罰、今どきないぞ。


「待ってくれ!」
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