Love Slave
つまり、今回仕事はないにも関らず、私達には新たに来た仕事を任せたということか。
少々むかっ腹が立つが、サボってしまったのは事実、こればかりは何も言えない。


「手伝いましょうか?」


「いいよ、サボっちゃったし。仕事は二人で片付けるよ。ところで、個々の連絡で何かあったの?」


「いえ、前からの事なんですけど、新聞部からの取材のオファーがしつこくって・・・・」


新聞部と聞いて、ギクッとした。


「梅子ちゃんだっけ?すごいよね、マスコミ精神って」


「大スクープが好物の方ですからね」


「あのー・・・・」


私が下を向きながら手を上げると、二人は「ん?」と反応した。


「今日、その新聞部から取材を受けてしまったんですけど・・・・」


「本当ですか!?」


「そっか、撫子ちゃんは知らないのか」


突然、副会長と等々力先輩が怪談話をするみたいに恐い顔をし始めた。


「梅子ちゃんという仔猫ちゃんは、スクープを取るために手段を選ばない女の子なの」


「特に生徒会新聞は発行部数がすごいですからね~。いくら生徒会に警備員が張っているとはいえ、マスコミ魂はすごいですよ」


「神出鬼没で、どこに潜んでいるか分からないし。梅子ちゃんの情報量は半端じゃないし、生徒会の事なら地獄の底からでも追いかけてくる人だよね、本当に」


「熱狂的な生徒会ファンですからね」


いやいやいや、そんなこと言われたって、恐いじゃないか。まさかそんな人だったなんて。


「大和は相手にしてないし、下手に手を出したりしたら瞬殺ものだし。だから、安心して?」


それも恐いがな。確かに、生徒会に刃向ったりしたら即退学だけれども。


(本当に侮れないな、新聞部も生徒会も・・・・)


随分話が脱線してしまった気もするが、仕事がまだ残っている。等々力先輩は忘れ物を取りに来ただけだったので、さっさと退散してしまった。


私が5枚終わっている頃に副会長は10枚以上終わっている。副会長のほうが2倍以上仕事が早い。

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