Love Slave
「すみません・・・遅くて・・・・」


申し訳なく、頭を下げると、副会長は手を横に振った。


「ううん、僕が撫子ちゃんの分までやっちゃうから」


その笑顔に甘えっぱなしだ。
でも、副会長のおかげで仕事はすぐに終わった。私一人だったら絶対今日中には終わらない。副会長は半分以上も仕事をこなしていた。



仕事を片付け、窓の外を見ると星が出ていた。外に出るともうとっぷりとしていた。


「ありゃー、思ったよりもかかっちゃったね」


「ですね・・・・」


日没までかかるとは。でもこれで帰れる。


「それでは、お疲れさまでした・・・」


「待って、女の子一人がこんな夜道を歩くなんて危険だよ。送ってくよ」


「そ、そんな悪いですよ」


「車呼び出すから、待ってて」


副会長は車を呼び出した。今日はポルシェで来たんだ、と言う。何台高級車を所有してるんだよ、一体・・・・。


キキッと白いポルシェが停まる。若い運転手が後部座席のドアを開ける。


「ほら、入って」


一度、家に送ってもらって以来かな。今回はちょっと意識してしまう。今日は副会長に至れり尽くせりだな。


「はい、失礼しま・・・・・」


ガッ!!


ポルシェに入ろうとした時、外に放り出されてしまった。まるでS極とN極みたいにものすごく速く何かにくっ付いた。


「・・・・・会長!?」


会長が仏頂面で私の腕をがっちり掴んでいた。今にも折れそうに痛い。
それでも、放してくれない。


「コイツは俺が送る」


低音で愛想なく言った。
それを聞いて私が嫌そうな顔をしたのか、唇を耳に近付けてきた。


「言うことを聞け、奴隷よ」
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