Love Slave
「おい、お前何か言うことあるんじゃないのか」


「・・・何が」


「とぼけんな。じゃあなんでコイツが足怪我してんだ」


どうやら、会長は昨日の事件の事を知らないらしい。
この一帯にただならぬ険悪ムードになる。


「・・・・・・」


何も反論も出してこない椚先輩に会長はちっと舌打ちをする。


「・・・・行くぞ、これ以上どんぐり小僧と相手にしたら時間の無駄だ」


そして、すっとすれ違う際に一言プラスする。


「今度の別荘、来たくなかったら来なくていいぞ」


「・・・あっそ」


また会長は私の松葉杖になって、校舎の中に入る。
前から思ってたけど、会長と椚先輩は何かと対立していた。この二人は相当仲が悪いということを悟った。



今日の授業の中に体育があったので、見学届を提出した。痛みは引いたと思っていたけど、またズキズキと蠢きだす。
なので、先生から許可をもらって保健室で待機することにした。


「うー・・・・、しんどい・・・・」


壁に伝わりながら保健室へ向かう。一歩踏むたびに激痛がする。
何とか足を引きずりながら保健室へたどり着く。


「失礼しまーす」


ノックをして入ると、中に先生の姿はなかった。


「ありゃりゃ・・・・」


まさかの留守。困ったな、湿布取り換えてもらおうと思ってたのに。
ちらっと横目を見ると、一つのベッドのカーテンが閉まっている。患者が寝ているようだ。


「んー・・・・・」


(しまった、起しちゃったかな)


カーテン越しで、上半身が浮かび上がる。さっきの声と体格からして男だ。


シャーと音を立ててカーテンが開く。


「・・・・・・」


「く、椚先輩!?」
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