ボクがキミをスキな理由【短編集】
今思えば“なんだそりゃ”って思うんだけど。
レイさんみたいに可愛い子が俺と知り合いだなんて、騙されてる以外に接点が考えられないと母ちゃんは思ったらしい。
だけど…
「突然押し掛けてしまって驚かれたかと思うんですが、先日【Red Zone】で亮介くんに危ないところを助けていただいて…。
今日はそのお礼を言いに来たんです。」
そう言って深々と頭を下げるレイさんの姿に何か感じる所があったのか。
「亮介、お客さ~ん!!!!」
母ちゃんは店から大きな声で俺を呼びつけた。
「はあ~?
誰??今、ドラマがイイトコだったのに。」
頭をボリボリ掻きながら、超~油断しながら店へ出ると母ちゃんの目の前にいたのは目の覚めるような美人。